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くろがね線宮田山トンネル入り口(八幡側)


2012年8月20日訪問

 くろがね線??…聞き覚えのない鉄道ではないだろうか。それも当然である。くろがね線とは歴史の教科書でもお馴染みである現・新日鐵住金の八幡製鉄所の専用鉄道の通称だ。大抵、専用鉄道は工場の敷地内を走って完結していることから一般の目(もちろん鉄道ファンも含まれる)に触れることはまずない。しかし、この八幡製鉄所は1つの工場にもかかわらず合併の関係で八幡と戸畑の2つに敷地が分かれていることから、住宅街の中を縦断する形で専用鉄道が敷設されたのだ。総延長は6kmで全線を通じ電化され、かつては全線複線であった(現在は輸送量が減少したため単線)。国鉄・JR線を介して原料・製品輸送を行う都合上、軌間・車両限界についても普通の鉄道と同等であることから、専用鉄道としての規格はかなり高い。また、踏切が一つもないだけではなく、人が立ち入らないように全線を通して高いフェンスが立てられていてセキュリティーも厳重、見えているのに撮影が難しいとは撮り鉄泣かせである。
 さて、くろがね線の概要についてはここまでとして本題の宮田山トンネルの話をしよう。同じ九州工大前駅~枝光駅を結ぶ鹿児島本線が山を避けて敷設されたのに対して、くろがね線は山をトンネルで突き抜けるように敷設された。その山こそ宮田山であり、今回本題の宮田山トンネルである。宮田山自体は標高100m程の小高い山で、現在では斜面一帯に住宅地が広がり、トンネルはこの山を東西に貫く形で建設された。宮田山トンネルはくろがね線唯一のトンネルで、その総延長は1179mである。建設にあたっては断層と湧水に阻まれ難工事となり(当時はもちろん手掘り)、着工から2年が経った1929年にようやく完成した。トンネルの出口は八幡(枝光)側ではルネサンス様式の神殿のような、戸畑(九州工大)側では西洋の城壁をイメージしたようなデザインで、共に花崗岩を積み上げた重厚で非常に手が込んだ作りである。そして平成17年、これらの難工事の歴史やデザインから一般社団法人九州地域づくり協会によって土木遺産に選定された。レンガ積みの古いトンネルは貴重ながらも全国で見て回ることができるが、宮田山トンネルのような作りのトンネルはそうないのではないだろうか。くろがね線と共に一見の価値あり。
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しらす

Author:しらす
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≪自己紹介≫
一応、撮り鉄やってます。大好物は貨物列車や機関車(特に凸型デキ)、専用線・専用鉄道など。最近は地元江ノ電の撮影にお熱ではありましたが…就職で沖縄に引っ越すことに。というわけで現在撮り鉄休業中。

≪主な使用機材≫
Nikon D4s ←NEW!!
Nikon D7000
Nikon D40
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
SIGMA APO 70-200mm F2.8 II EX DG MACRO HSM
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
Ai AF Nikkor 28mm F/2.8
AF-S Nikkor 50mm F/1.8G
SIGMA 300mm F4 APO TELE MACRO

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